【Make電子工作】直列回路と並列回路 Part4
前回
先輩「さて、並列回路の電流の流れ方は直列のときとは違い、ちょっと複雑になる」
ろーくん「えー…」
先輩「もしかすると、オームの法則を勉強してからのほうが理解しやすいかもしれない…が、概要は話しておこう」
ろーくん「はい」
先輩「図を見ながら話をすすめよう」
先輩「直列回路の場合は各抵抗に流れる電流は同じと言ったが、並列回路の場合は各抵抗の値が等しくない限り、各抵抗に流れる電流量は異なる」
ろーくん「各抵抗の抵抗値によって流れる電流量が変わってくるということですか?」
先輩「そうだ、それと回路全体の電流量は、各抵抗に流れる電流の和と等しくなる」
ろーくん「…なるほど」
先輩「もう少し詳しくやってみようか」
先輩「例えば、抵抗R1を流れる電流はR1にかかっている電圧と抵抗値によって決まる、R2についても同じだ」
ろーくん「ふむふむ」
先輩「さっき回路全体に流れる電流は各抵抗に流れる電流の和と言ったな。例えば、R1に7A、R2に3A流れているとすると回路全体に流れる電流は10Aとなる」
ろーくん「おぉ、単純な足し算ですね」
先輩「もしこの回路からR2を取り除いたらどうなると思う?」
ろーくん「むっ…、抵抗に流れている電流は7A…ということは回路全体に流れる電流も7Aですね!」
先輩「そうだ。というかこれはもう直列回路といってもいいな」
ろーくん「確かに」
先輩「並列回路の概要はこんなところだな。この先はオームの法則を使った計算が必要になる」
ろーくん「計算かぁ…」
先輩「簡単な計算だから安心しろ。じゃあ最後に並列回路のまとめをして終ろうか」
並列回路
- 複数の抵抗を並列につないだ場合、各抵抗にかかる電圧は等しい
- 並列につないだ各抵抗に流れる電流の和は、回路全体に流れる電流と等しい
R1とR2にかかる電圧は同じ、この回路の場合電源電圧と等しい
R1とR2に流れる電流を足すと、回路全体の電流と等しくなる(I1 + I2 = I)
ろーくん「メモメモ…」
先輩「よし、長かった直列と並列の概要も終わりだ、次はオームの法則でもやろうかな」
ろーくん「は、はい」
おわり