3Dプリンターで反りを抑制するテープの貼り方 PLA
ご注意
まず最初に当記事のやり方はPLA樹脂に対する方法です。
ABS対応ではないことをご了承ください。
反りとは
樹脂を溶かして積層するタイプの3Dプリンターでは、出力中に
材料が反ってしまう現象があります。
これは層ごとに異なる冷却時間によって引き起こされます。
ABS樹脂が一番反りますが、わたしはPLAしか基本的には使いませんので
PLA樹脂での対策をお話しします。
防ぐには?
ネット上を検索すると様々な方法がでてきますが
おおまかに4つにわけると以下のとおり
・ベッドの表面にのりを塗る
・両面テープを貼る
・ブルーテープを貼る
・出力(造形)物にブリムをつける、あるいはサポートをつける
カプトンテープの上にブルーテープ
わたしはベッドの表面にカプトンテープを貼ってからブルーテープを
貼るという方法を考え、実践しています。
それにより反りはかなり抑制できていると実感。
カプトンテープ
ブルーテープ
ブルーテープはAmazon以外にも下記リンクのような3Dプリンター代理店等で
売っています。
なぜブルーテープだけではだめなのか
数多くの出力をして経験上感じたものを紹介します。
・反ったものを見ると、ブルーテープとの密着は問題なし。
・ブルーテープがベッドから剥がれている。
上記2点から、ブルーテープは出力物との密着性は抜群だが
ベッドとの密着性に弱い。
ということがわかります。
実際
Printrbot simple metal
わたしが使っている3Dプリンターです。
ベッドにご注目ください。
どうです? わかりにくいですね。
ベッド拡大写真
こちらを見ると、ブルーテープの下に半透明の黄色いテープを
貼っていることがわかりますね。
イラスト
写真ではわかりにくいかもしれないので、イラストで説明。
テープの貼り方にもコツがあります。
ベッドの裏側まで、ピーン!と引っ張りながら巻き込むように貼るんです。
これでテープも剥がれにくくなります。
対策した状態でプリントすると
平べったいプレート状のものを出力しても反りはほとんどありません。
これはカスタムサポート(円状のもの)を角につけていますが
ロボットの部品 その1
わたしが過去に製作した歩行ロボットの部品です。
サポートやブリムはつけてません。
過去記事
Arduinoとサーボモータ2個で歩行ロボット - いそっぷ
ロボットの部品 その2
こちらもわたしが製作した馬車ロボットの頭部拡大写真になります。
こちらも先ほど同様に
サポート・ブリム共にやっていませんが、反りは見られません。
過去記事
おわり
他にもいろいろなやり方はあるでしょうが、わたしはこのやり方で
安定して3Dプリントライフを送れています。
カプトンテープを貼るのは苦労しましたが(気泡を抜くために針でぷすぷす)
なにかコメント等でアドバイスいただければ幸いです。
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