3Dプリンター PLA同士の接着方法 3つ
PLA専用の接着剤というのは見当たらない。
では、PLA同士で接着する場合どうすればいいのかを
3種類の方法で比較。
比較対象
1.瞬間接着剤(アロンアルファ)
2.半田ごて
3.グルーガン
結果
長くなるので結果だけ先に書いておこう。
接着後の強度
瞬間接着剤 > 半田ごて > グルーガン
見た目の綺麗さ
半田ごて ≧ 瞬間接着剤 > グルーガン
検証に使ったもの
今回の検証のために用意したPLAプリント品
1.瞬間接着剤(アロンアルファ)
2.半田ごて(温調付きで200度に設定)
3.グルーガン
検証
接着後の様子を写真に収めた。
右から、①瞬間接着剤 ②半田ごて ③グルーガン
ここからはそれぞれクローズアップしてみていこう。
1.瞬間接着剤
端面に塗ってからくっつけたが、なかなか接着されなかったので
外側からも流し込むように塗ったため汚い。
2.半田ごて
半田ごてで接着(溶着)とはどういうことだ。という声があるかもしれない。
やっていることは溶接のようなものだ、母材である樹脂そのものを
熱で溶かして溶着させる。
今回は外側に見える部分だけにこて先をあてて溶着した。
(つまり円筒の内側はやってない)
3.グルーガン
汚い。
これはわたしのグルーガン歴が浅いからなのだろうか。
力をかけてみる
正確な強度試験をしたいところだが、そんなもの家庭にはない。
とりあえず壊すつもりで力をかけてみる。
右から①瞬間接着剤、②半田ごて、③グルーガン
結果は、ご覧のとおり。
グルーガンが一番壊れやすかった。
半田ごては結構強度が高かったが耐えられず。
今回接着(溶着)させた面が外側だけなので、内側も接着(溶着)させれば
強度は抜群だったかもしれない。(狭くて危なくてやらなかったが)
瞬間接着剤はつよかった。
結果は冒頭に書いたとおりである。
PLA同士の接着は瞬間接着剤が無難であると見られる。
個人的には半田ごてのほうが面白いのだが。
おわり
今回わたしが使った半田ごては温調付きのちょっとお高いものを使用した。
安いものでやるとどうなるのかをオマケで書いておく。
60Wの3000円以下の半田ごてを使用。
同じ検証物ではないが、いらない3Dプリントパーツをつかった。
(ばらばらの状態の写真を撮り忘れた)
真ん中に溝ができているが、これが半田ごてで接着(溶着?)した箇所である。
角を拡大するとわかりやすいが、
半田ごてをあてている時間が長かったために焦げてしまった。
PLA樹脂は180度ぐらいから溶けるので、20Wの半田ごてでも余裕で
接着(溶着)作業はできる。
一応注意として
接着目的で使う半田ごては安いやつを使おう。
こて先に樹脂がくっつく可能性は0じゃない。
おわり